お金がない!
こんな時はフリーランサーでも個人事業でも法人でも結構な頻度で経験します。
筆者の場合は、自分で作ったプロトタイプのリバースと実用化案の依頼、クリエイティブの一部外注、広告販管費などなどで大抵コンサルで稼いだ金は吹っ飛んでいきます。
私は貧乏です。
そこでフリーランスでも個人事業でもこんな資金調達がある、というご紹介をしていきたいと思います。
実体験コミコミです。
目次
そんなに数は多くないと思うんです、資金調達をするやり方って。
ただ細分化されてて分かりづらいというのはあるので、ここでは細分化せずに筆者が実際に受けた事、もしくは申し込みをした事がある資金調達方法を挙げていきたいと思います。
1、融資
こちらは非常にシンプル。
日本政策金融公庫や金融機関、自治体の制度融資やビジネスローンや不動産担保ローン、あとは消費者金融やカードのキャッシングまで様々です。
筆者が受けたのはこの中だと制度融資にあたる創業融資というものです。
実際には申し込み窓口はメインバンクですし、信用保証協会も通さなくてはいけないので、事業実態どころか明確に売上から返済計画、事業計画を審査されて通る融資です。
金利は他の融資制度に比べて低いので、その点は非常にありがたい融資になっています。
日本政策金融公庫も申し込みをした事があります。
サービス展開をしたい販促費として申し込みまして、こちらは審査はあっという間に終わりました。
というか面談に行って事業計画説明している最中に決まっていました。
でも借りていません。
審査スピードについてはコロナ禍だったのもあるのでしょうけど、何だか金融商品の営業を受けている感じだったんですよね。
その嫌悪感だけで断りました。
と、創業年数や要件にもよりますが、筆者としては創業融資が非常におすすめです。
2、投資を受ける
次に投資家、エンジェルなんて呼ばれる方やVCからの投資を受ける。
これは難易度が高いです。
筆者は個人事業主の仕事も出来るようにしつつ法人を持っていますが、法人の方でも難易度が高いですし手間がかかる。
エンジェルがノーリターンでいくらか出す、と言ってもそれに課税されては溜まったもんじゃないので、その受け方を色々と考える必要があるためです。
株式会社であれば株式分配で終わりますよね。
筆者の会社は合同会社のため、株式分配も出来ず、やり方としては社債を発行してそれを渡すという形を取るのですが、非常にめんどくさい。
正直、フリーランスや個人事業主でどうやって受けるのか知りません。
というか多くのフリーや個人事業、マイクロ法人は外部介入が嫌だから一人でやってる方も多いと思うので、投資で資金調達というのはスタイルとしても合わないのかなと。
IPO目指します!という方はピッタリだと思います。
3、ファクタリング
最近流行っていますね、ファクタリング。
でも多くの人がファクタリングと言っても何それ?と言います。
要は売掛金を売却して入金サイトを短くして即金にする、という仕組みです。
本当に資金ショートする手前とかなら使うのかなぁと思います。
いや、使わないか、、、
色々とファクタリングサービスを見ていると手数料は高いですし、自社の売掛金、要は請求書を他社に売却して即金を得るなんて、もう倒産寸前の状況でない限りやろうと思わないです。
ま、一つの手段として頭の片隅に置いておきつつ、こういうのは使わないように経営基盤を整えようと筆者は戒めています。
4、プロダクトのバイアウト
これは筆者の場合、一番即金に繋がっているかもしれません。
思いついたプロダクトやサービスをマーケットやSTPなどのドキュメント、戦略なども含めて丸っと売却してしまう方法です。
課税されてしまいますが、とりあえずの即金は得れるのでフリーランスになった序盤はよくやっていました。
欠点はアイデアのセンスや市場の見極め、戦略の詰めなどですかね。
ハッキリ言ってセンスだと思います。
めちゃめちゃ要注意なポイントがあります。
これは法人格個人格関係ありません。
借りる方の与信です。
筆者の周りで独立したい、してみたという方が資金調達の際に審査を落ちる大抵の理由がこれです。
その個人や法人の代表に借金がある、債務整理履歴がある、そもそも自己破産してるとかですね。
この場合に貸してくれる金融機関や融資制度はゼロと言ってもいいと過言ではないです。
身辺がそもそも汚い方に高額を貸すなんて一般常識から考えてもあり得ないですよね。
筆者が思うのはそういう環境にある方は、まず独立なんて考えずに安定した基盤、サラリーとして返済やCICなどの情報が綺麗になるのを待つべきです。
ただ環境が嫌だから、と独立をしたもののこういった環境にある方のビジネスなんてそう上手くいかないですし、どこかで破綻するだけです。
ちなみに借金という認識が少ない車や持ち家のローンでも審査を落ちた方は何人も知っています。
自分の信用情報というものの重要性を知っておくというのもフリーランス・個人事業で生計を立てていくのに必要要素だと思います。
本当に必要なのかを見定める事も大事です。
必要以上に外注を使って自分の作業タスクに空きがありませんか?
経理など分からないからと言って税理士に高額を払っていませんか?
一件の単価は低いのに経費を使いすぎていませんか?
こういったPL/BS的な思考を持つことはフリーランス・個人事業だけに関わらずサラリーの方でも非常に重要だと思います。
また、マーケティング思考?なのかなと思いますが、CPA、案件一件あたりの獲得単価も把握しておいた方がいいです。
それに付随して粗利が何となく見えたり、あと何件必要だからどうアクションを起こすか、という戦略的思考になります。
よくいるのは粗利が高い!!と言いつつ、営業工数やそれまでのアポイント数、かかる交通費などの経費を考慮してみると、ほとんど利益がないどころか純利で見たら赤字というケースです。
これはフリーランス・個人事業だけでなくサラリーの方でも使える思考なので、ぜひ自分が今携わっている案件などを当てはめて考えてみると面白い結果が出るかもしれません。