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【ビズデブを語る】良いビズデブと悪いビズデブの違いとは何か考えてみた

【ビズデブを語る】良いビズデブと悪いビズデブの違いとは何か考えてみた

昨今ブームな職業、ビジネスデベロッパー。
略してビズデブ、なんて呼ばれます。
カッコつけた言い方ですが、要は新規事業企画立ち上げです。

何を隠そう筆者もビズデブを生業にしておりまして、様々な業種・規模のクライアントと一緒に新規事業を沢山立ち上げてきました。

ハッキリ言って主観と私見が多いですが、同業者も多々見てきて色々な手法を用いたビズデブを見てきたので、それらを良いビズデブだなぁと思った方、何これと思った方で分けて書いていきたいと思います。

目次

  1. そもそもビズデブの理想とは
  2. ビズデブはどこまでをカバーすればいいのか
  3. 悪いビズデブはどんな人?
  4. 総括!!





そもそもビズデブの理想とは

そもそも新規事業を作るビジネスデベロッパーの理想像とは何でしょうか。
業界・企業規模・企業の向かいたい方向性など。様々な要因で立ち上げる内容が変動するので、理想像を立てる事自体難しいです。
なので、ここからは筆者の経験や会ってきた方などを踏まえて、あくまで私見での理想像を書いていきます。

一つ目に知識。
ここでいう知識は世論だと考えています。
日進月歩で凄まじいスピードで変動している世の中なので、それに付随するテクノロジーなども進化のスピードに中々追い付けず、情報から置いていかれてしまう事もしばしばあります。

そこに対して、日次でキチンと情報を掴み、増えすぎている情報チャネルの中から取捨選択を行なって、クライアントの疑問や向かうべき方向の提案をする、など知識はまず必要要素だと思います。

二つ目に行動力。
考えた事業アイデアをどう形にしていくか、どう営業するべきか、マーケティングはどういう戦略が適しているか、など実際に行動しながら戦略・戦術に落とし込むビズデブは一緒にお仕事をしていてもやりやすいです。
やりやすい要因は分かりやすいですが、実際に動いた結果から考えれるので、エンドユーザーの声をキチンと取りながら戦略・戦術に落とし込める点ですね。
筆者も動く経営企画なんて言われる事が多いくらいに机の上でPCカタカタしているより外出して色んな人と話をしている時間の方が多いです。

三つ目に論理的思考力と批判的思考力。
ロジカルシンキングとクリティカルシンキングですね。
例えば二つ目に挙げた行動力。
行動した結果を自分ないしは他のPJTメンバーが持ち帰ってきて議論していくわけですが、それが果たして正しいのか、顧客はなぜそのような事を思ったのか、などメンバーを疑うのではなく持ち帰ってきた内容について、ひたすら批判的に考え、何かエビデンスは無いのかと論理的に考えていく思考力を持っていないとビズデブは厳しいと筆者は考えています。

昨今IPOやエンジェルやVCから投資を受けるのにPSFやPMFと言った指標をクリアし、自社内で作るKPI/KGIを達成していく必要があるケースが非常に増えていますが、上記三点の要素を持っていないと、そもそも市場を見ていないプロダクトが出来たり、結局誰にも役に立たないサービスが出来たりとデベロップメント自体が失敗します。

よほど自信があってマーケットインを確実にできる!なんていう自信家な方なら良いのでしょうが、筆者はそのような方とは仕事をしないようになりました。
何故かは何も上手くいかず感情や一喜一憂に左右される事業に付き合わされるからです。
そんな状況下ではどんなに良いプロダクトだったとしても上手くいくはずがないと経験則では思います。

ビズデブはどこまでをカバーすればいいのか

これはコンサルタントやストラテジストにも言える内容です。
果たして外注で請けたビズデブ案件や内製でPJT化している新規事業をどこまで進めたらデベロップメントは不要と言えるのでしょうか。

筆者が思うにいつまでも必要、というのが最適解だと思います。
事業が上手く立ち上がり、その後はマーケティングやセールス、CXのパイプライン最適化を行い、よりスケールさせていくにはプロダクトをどう成長させるか、といった流れで事業立上げの戦略から成長戦略を作る事にシフトするためです。

ただ、一人のビズデブがそこまでをカバーできるか、と言われると難しいと思います。
アイデア出しが得意な方、マーケティングが得意な方、UXから事業を考える方、様々な思考性の方がいるため、得意分野は限られてきます。

筆者は案件を請けるとまずその点をクライアントと詰めています。
ただ、事業構築のスキームは様々な業種業態で200社以上請け負ってきた経験もあるため、アイデアソンのファシリテーターからITであれば基本設計、ITでなければ必要材料の仕入れルート確保、その後の量産や本業であるマーケティングやセールス、CS/CXなども全て行なっています。
自社サービスの展開がまさにその例です。

なので、ビズデブの案件だったのが人材育成や40後半以降の世代のリスキリングの手伝いまでを今は請け負っています。

ビズデブはありとあらゆる商流の中に身を置く事が多いため、必要なスキルや知識は膨大な量となり、日々勉強を欠かさずインプットを行うことが重要です。

ビジネスデベロッパーと呼ばれる職種の人間の仕事の幅はハッキリ言って線引きも出来ないほどに広いと言えます。
ただ、その核となるのがマーケティングやデータなのか、UXなのか、などのコア部分が違うだけです。

ビズデブが合う人の特徴

この項はほぼ私見と実体験です。
ビズデブは前項でお話した通り、非常に幅広くプロダクト・セールス全てのパイプラインを把握して動かないと成立しない職種です。
果たしてそのような幅広い職種はどのような方に向いているのでしょうか。
前述の通り、私見と実体験で何個かパターンをあげてみます。

1、常に勉強をしてインプット・アウトプットを繰り返している人
これはそのままですね。
ビズデブに何よりも重要なのはインプットアウトプットで経験則をひたすら積み上げて。それを他者に伝えてPJTを動かすという事になります。
営業であろうとバックオフィスであろうとエンジニアであろうと日々読書などからインプットを経て、アウトプットできる環境を自分で作り出している人はビズデブに向いていると思います。

2、新し物好きな人
ある意味では新し好きな方もビズデブに適していると思います。
例えば、事業アイデアが出た際に新しい情報やガジェットなどを日々追っかけている人はすぐにベンチマークや市場の情報を引っ張り出せると思います。
ただ、このタイプの欠点はレガシーやファクトを無視した事業構築をしてしまう事にあります。
会社、というよりも組織体、もっと細かく言えば人にはそれぞれのバックグラウンドや積み上げてきたスキルがあります。
こういったレガシーやファクトを整理して新しい事業はどの市場へ向かい、どういったターゲットにアプローチすべきかを議論する必要があります。
ここを新し物好きな方は飛ばしてしまって、結局その会社では運用できないサービスを開発してPJTが終了、というのを何度も見てきました。

3、想像力を常日頃養っている人
筆者の経験では、趣味が料理や写真、小説執筆やアプリケーション作りなど何かを創出する事を日課にしている方はビズデブに適しています。
実際にお仕事をご一緒したビズデブの方でこの人すごいなぁと思った方は、趣味で休みの日はガラス工芸を趣味にして工房に篭っているとの事でした。
こういった方は想像したものをすぐに作ってみたい、と思うと必然的に行動力もある人間になります。

とりあえず3パターンあげてみました。
3のタイプの方は本当に多いですね。

すごいカッコつけたよく分からない役職を持ってたりするので、ビズデブなのかは甚だ分かりかねますが・・・
CXOって何なんでしょうね、、、X=何でもという考えで読んだら何でもやるオフィサーなのかなとか思うけど、CEOは別にいる会社だったり。
っていうのが丁度直近でありました。

悪いビズデブはどんな人?

これは超絶にシンプルだと思います。
一言で言うと、
サラリーマン気質
です。

仕事の様子を見ていても、
・クライアントへの提案は常に上司に確認・決裁をもらわないと動けない
・自分の考えではなく所属している組織の上司の考えで動いている
・クライアントへ提示するのは提案でも動いた結果でも何でもなくよく分からないレポート
(外コンでも国内独立系、商社系関係なく、レポートだけ出してれば仕事した感出す組織多いですよね)
といったところが目に付く人は本当にビズデブどころかコンサルティングが向いていないのだと思います。

筆者はよくクライアントから「行動する経営を雇ったようだ」と言われる事も多いのですが、上記のような気質だと行動しているのでしょうが、クライアントが求めている行動ではない事に力を注いでいるのでしょう。

総括!!

といったところでこのまま書き続けると止まらないので、また別記事でこのテーマは書いていきたいと思います。
ジョブ型雇用やリスキリングが流行となっている今、もしかすると従来型のサラリーマンは徐々に必要とされなくなるのかもしれません。
よくAIの発展などでこのような話は出てきますが、AIやIoTは関係なく人間の行動心理の変化によって従来型のある意味歯車になっている方は淘汰されていくのかもしれないと、筆者は考えています。
皆さんはどんなお考えをお持ちなのか何かコミュニケーションが取れれば伺ってみたいものです。





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