プロジェクトや組織、会議や定例レビューなど物事を報告しなければならない出来事はサラリーマンでもフリーランスでも機会はとても多いです。
そんな時に物事をまとめようとしても散らばってしまったり、内容がイマイチ伝わりづらい内容になってしまったり、資料一つ作るのにも苦労している方を散見します。
コンサルタントとしてクライアント企業に入って報告やら何やらドキュメント作らないといけないのに、まとまらない時は色々なフレームワークを使って何とかまとめています。
そんなフレームワークをいくつかご紹介致します。
目次
フレームワークとは、共通して用いることが出来る考え方、意思決定、分析、問題解決、戦略立案などの枠組みのことを言います。
フレームワークには様々なパターンがあり、それぞれ役割が違うため、目的によって使い分け、自分達のビジネスに当てはめて考える事で、何が必要で何が課題となっているのかを論理的に導くある種のツールとして活用されます。
例えば、著者の場合はマーケティングと新規事業のコンサルタント(一応そういうてい)で事業を営んでクライアントと仕事をしていますが、マーケティングではSTPや3C、4Pなどを用いて市場分析からクライアントのビジネスがどこを目指すべきか、という目的のため、新規事業では既存事業のファクト分析にアマゾフやSWOT、ランチェスターの考えなどを取り入れてコンペティターとの差別化を図りながら進めていきます。
このようにフレームワークと一言に言っても目的、目標によって使い分けが必要であり、時にはフレームワークなんて使わないでもいいと判断する時もあります。
多くのフレームワークが論理的思考、いわゆるロジカルシンキングをするためにまとめる仕組みになっています。
代表どころでは、ロジックツリーやMECEなどです。
著者の場合はこのようなよくあるフレームワークを使う際、ロジカルだけではなくクリティカルに物事を捉えるようにして、フレームワークでまとめた内容をロジカル・クリティカルの両面から見て、仮設や結論立てをすることが多いです。
もう最近のマーケティングではフレームワークを使いまくります。
本当に嫌になる程使います。
先に挙げたSTPや3C、4Pやカスタマージャーニーマップ(最近呼び方も多様化、、、バイングマップとか色々とあります)、サプライチェーンを分析しないといけない場合はバリューチェーン、流行どころではAARRRモデルと呼ばれるフレームワークを使います。
最近の流行りのAARRRモデルに注目してみます。
AARRRはユーザー獲得(Acquisition)・利用開始(Activation)・継続(Retention)・紹介(Referral)・収益の発生(Revenue)の略称です。
ユーザーの行動を5つのフェーズに分け、課題洗い出しから分析、対策を打つために使います。
使ってみると分かりますが、このモデルが流行っている理由として、サブスクリプションビジネスの台頭が見えてきます。
サブスクリプションにおいて、数々の事業評価指標を用いますが、継続(Retention)・紹介(Referral)・収益の発生(Revenue)、この辺りは非常に重要指標としてKPI設計されるケースが多いです。
実際にサブスクリプションビジネスで成功している企業はこれらの指標を元に成功例を作り上げています。
これらの代表的な指標についてはまた別の記事でご紹介します。
一つのフレームワークでも目的・目標によって全く別の利用用途がある、という良い例だと思います。
前述のとおり、フレームワークは目的・目標によって利用用途の幅が広く、物事の整理には非常に使えるものなのですが、重要な事は何をまとめて誰にどのような事を伝えたいか、だと思います。
そのために適切なフレームワークを用いる事もあれば、フレームワークを使わないで独自でまとめていく、という判断ももちろん素晴らしいです。
よくある失敗例として、フレームワークが先にきてしまって、何をまとめて誰に伝えるのかを見失ってるケースがあります。
このようになっては本末転倒ですよね。
あくまでもツールでしかない、という考えで取り入れるのが分かりやすいので、ツールに振り回されて本質を見失わないようにされると、伝えるべき相手にも分かりやすく伝わるかと思います。
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