新規事業立ち上げが上手くいかない!!!
2020年末に2年ほど関わっている新規事業コンサルティング案件に対して僕はこんな嘆かわしい状況でした。
そこは中小企業。
ここでも語っている通り、中小企業って中々新しい事が出来ない環境なんですよね。
ただ、プロジェクトに参加してるメンバーから出たアイデアを実現させる事や人材育成、啓蒙などただただ新規事業を立ち上げればいいというわけでもなく、様々な副次的な要素を持たせていたので、そこそこ自由にやってもらっていたのです、そのクライアントは。
WBSを引いたりタスク管理、何をやるのか、とかは当たり前にやっていましたが、市場調査やコンペティター調査は全く行わず、ホントに自由に泳がせていたわけです。
で、あまりにも上手くいかないし、後発プロダクトの割に販路や戦略が全く作れないので、自由にやることをやめました。
そこで取り入れた手法がステージゲート。
よくある手法ではありますが、取り入れてどんな効果があったか書いていきます。
目次
そもそもステージゲート手法って何、という方もいると思うので、簡単に概要をご説明します。
ステージゲート法とは、新規事業開発などにおいて、アイデア創出から市場投入までをマネジメントするフレームワークの一つで、開発プロセスを複数の「ステージ」に分割し、次のステージに進むにあたり、一定の要件がクリアできているかを評価する「ゲート」を設置し、ゲートを通過した製品やサービスを市場に投げていく手法です。
類似でフェーズゲートなんて言葉も使われますね。
この手法でプロジェクトを進めることで、アイデア創出してから次どういうアクションをするのか、コンペティターや市場分析などプロジェクトメンバー全員で共通認識を持つことができ、事業推進を円滑にすることが出来ます。
自由にやってきたプロジェクト。
もちろん理由があって中小企業ならではの頭の硬さや自由に動くことが悪いこと、という考え方をほぐすために自由にしていました。
もうある程度頭も柔らかくなってきていたので、その段階でこういう手法を導入して各ゲートを通過するためには全体のコンセンサスを取らないと次に進めない、というのを説明したのです。
反発あるかなぁと思ったのですが、意外とみんなスンナリ聞いてくれてフェーズゲートの資料も各自アクティブに作るようになっています。
自由にやってきて事業としては全く方向性が見えてない事は潜在的に感じていたようで、逆にありがたく感じてくれました。
今となっては進んでる事業のフェーズごとに話を展開出来てきていて、定例Mtgもスムーズに進んでケンカも起きなくなりました(笑)
新規事業担当者はどうやって物事を進めるか非常に頭を悩ませるものです。
市場を見て、競合を見て、戦略を練って。
このステージゲートで進める事で適宜ゲートをくぐるため、事業推進の流れもスムーズになります。
また、決してこのステージゲートが正しいわけではないので、別の推進方法を選ぶこともあります。
その際にも基本となる軸があるため、ブレることなく他の道を選ぶことができるのも非常に大きなメリットだと思います。
新規事業担当者の方、ぜひ一度導入を検討してみてください!