昨今の情勢から、WEBでの打ち合わせや会議が一般化されてきました。
だいぶ前から存在としてはありましたし、よく活用していたのですが、その頃から感じていた事があります。
それは、
意思の疎通むずかしい
なぜかというと、対面での打ち合わせに比べて話していることへのリアクションがイマイチ掴みづらいし、何よりこっちが話してること、向こうが話していることへのお互いに認識に齟齬が起きやすいのが大きな要因です。
そこで最近もっぱら活用しているのが、グラフィックレコーディングという手法です。
今回はそのグラフィックレコーディング、グラレコについてご紹介します。
目次
グラフィックレコーディングとは、人々の議論/対話を 図や文字や絵を組み合わせたグラフィックを用いてリアルタイムで可視化する手法のことを指します。
ホワイトボードや紙、最近ではiPadやペンタブなどを活用して実践することが多い手法です。
ファシリテーターを担う方にはお馴染みの手法かもしれません。
会議の内容は発言の内容をビジュアライズすることによって可視化して、分かりやすく、かつ共通の認識を生み出すには最適の手法だと個人的には感じています。
このグラレコをWEBで実践できれば冒頭で申し上げたような認識の齟齬なるものは生まれにくいのではない、そう思って最近試行錯誤しています。
僕が使うWEB Mtgのツールは多いです。
TeamsをメインにZoom、Slackなどなど。
ただ、全般的にそれらの機能として設けられている白板などは使わずにiPadのProCreateかOneNote、MiroやNotionを使っています。
ツール関係もやりながら試行錯誤して効率のいい繋ぎ込みを考えているのですが、現在はMacBookとiPadを連携してProCreateを使ってグラレコを行って、出来たファイルをPDFでOneDriveに格納、そこから議事も含めてOneNoteに差し込んで管理、というやり方を取っています。
グラレコの画面はWEB Mtg Toolからいつでも画面共有できるようにしておき、メモを取りつつビジュアライズしていきます。
途中で参加者にアグリーを取るために使ったり、最終的な合意形成のために使ったりとその場で使うこともしばしば。
話しながらビジュアライズを完璧には出来ないので、Mtgが終わったら10分くらいかけて清書して保存。
10分というのはあくまでも本業でのグラフィックレコーダーではないし、あんまり時間をかけても意味がないかなぁという所感から設けた自分なりの制限です。
Macユーザーの方はiPadと連携させることで利便性も上がるので、ぜひぜひオススメです、グラレコ。
取り急ぎ仲の良いクライアントとのMtgでグラレコを何度か実践してみましたが、対面での打ち合わせに近しいMtgの活性化や合意形成が出来ているのではないかなと感じています。
これが仲の良いクライアントだからなのかどうか、はまだまだ実践していかなければ効果的かは判断できないですね。
僕はマーケティングコンサルタントとしてお仕事を頂いているので、ファシリテーターも担当することが多いです。
あとはシステムやマーケティング、セールス領域までのアーキテクトを書いて、プロセス分解してDXさせるには、なんていう議論もしょっちゅうやります。
そこでもグラレコは役に立ってますね。
対面であれば白板なり紙なりに書きながら話していくのと似たような感覚でWEBでも話の進行をすることができました。
マーケターの方もマーケの設計やファネル分析など色々なシーンで絵を描いたほうが分かりやすいシーンが多いです。
もちろん、参加者全員が4000文字くらいのテキストを10分かからず理解して読み切る会社であれば絵に描く必要は感じませんが、そんな会社稀、というかほとんどないです。
話の内容をビジュアライズして相手に伝える、という手法は今後オンラインでの打ち合わせや商談が進むにつれてますます活性化していくと思うので、今から実践しておいて損のないスキルだと感じています。
ちなみに僕は元々打ち合わせでも商談でも絵を描いて説明するタイプです。
なので、グラレコの実践はすんなりといきましたが、課題が一つありました。
絵が下手
絵が下手だから、でグラレコに手を出すか考えてしまう人も多いと思います。
ただ、ご安心ください。
絵が下手でも大丈夫です。
少しの練習で誰でも見やすい絵は描けますし、サマライズから絵に起こす部分も練習でドンドン上手くなります。
とりあえず暇な時間は身近にあるものなどを絵に描いてみて練習することが大事ですね。
その際は実践の時と同じ環境で練習しましょう。
僕の場合はiPadとApple Pencil。
Apple Pencilはサードパーティだし、iPadも無印。
これでも十分に実践に使えます。
グラレコが少しでも気になったらまず練習!
絵を描くことも内容のサマライズも練習練習!
ペンを取って練習しましょう!
ということで次回は実践している写真やら画面キャプも載せて深堀りしてご説明しようと思います。